10日前まで
イベントの演奏と準備のため
ほぼ毎日通って篠笛を吹いていた、
仙台市沿岸地域の農地にある「丸い田んぼ」
昨夜、運営している「荒浜のめぐみキッチン」サイトに
こんなメッセージが流れました。
「丸い田んぼの稲が
台風で水に浸かってしまったため、
11月に予定していた稲刈りイベントを中止し、
急遽、明日5時半から稲刈りをします」
「来られる方は来てください」
これは大変・・・!
ということで
早朝、バイクで荒浜へ向かいました。
向こう〜にあるのは海。
防潮堤で海は見えなくなりましたが
かつてはビッシリと生えていた防風林の松の木が
ヒョロヒョロと残っているのが見えますか?
到着してみると
メンバーは既に稲刈りの作業中。
せっかく実ってた稲が
4割くらい倒れて水に浸かってしまっていました。
(それでもどんな時も笑顔で農作業する
共同代表のO氏)
うわ。
先週までたわわに実っていた
餅米が・・・
これは悲しい・・・(涙)
男性5人と井上、
後で参加した子ども達3人で
鍬を片手に刈って刈って
束ねて、干して・・・・・・
水没して籾から白い根が出ているもの以外は
なんとかすべて狩ることができました。
今後は天日干しして
脱穀、精米、
そして今年も子ども達と一緒に
この米で餅つきをする予定だそうです。
刈り上がった丸い田んぼ。
稲がないとちょっと小さく見えるなあ・・・。
「稲刈りの季節に水田になってるなんて
かなりレアな光景だよ」と
農作業中、荒浜の農家さんが呟いていました。
確かに・・・・・。
ジャブジャブと水音を立てながら
鍬を持って稲を刈っていると
季節がいつなのかわからなくなるような
不思議な感覚でした。
小さな子どもが
稲がなくなった丸い田んぼに向かって
まるで話しかけるように
座り込んでいました。
何を話しかけているのかな?
稲刈りは朝8時過ぎに終了し、
メンバーはそれぞれの仕事に向かいました。
朝5時半に田んぼに集合して
ひと仕事終えた後、
田んぼで温かい朝ごはんをみんなで食べて
それから各自の本業の地へ散っていくのが
「荒浜のめぐみキッチン」の朝活スタイル。
まるで1日が2回あるような、
ちょっと得した感覚です。
仙台市内↔︎荒浜間の農道には
台風で飛んできた籾殻、砂利、砂、木などが
こんな風にところどころで散乱しています。
水没してしまった畑もあり、
被害は深刻です。
全国でも被害が多かった今回の台風。
天候が安定して
全国的に復旧作業が進みますように。
そして復旧作業に関わっている方々が
怪我をされませんよう