WEB漫画みんなで底上げプロジェクト/4話「あの時、病院はどうなっていた?」−⑤

第4話—⑤



そして第1波の
緊急事態宣言の解除後
病院に訪れた変化は?

‥‥と
不足気味の状態が続き
備蓄分が調達できない医療手袋以外の物資は
2ヶ月分を目安に備蓄を進め


今まで使い捨てが基本だった
防護具や
その他の医療物資は

そのために
長時間の手術や
血液が多く出る手術の他は
昔の布の手術着に変わった。

しかも
急遽調達したので
手術着にマスクと帽子が
付いておらず

緊急事態宣言解除後は
外来の体制も
こんな風に変化した。

その他にも
1日4回の
「全館一斉消毒タイム」が
設けられたり

今までフツーにとっていた
外部からの出前が
禁止されたりした。

病院職員は
休憩時間に行われていた
食事中の会話も禁止され

こんな風に医療者は
何ヶ月もの間
急激な変化に対応し
休日もほとんどなく
身体を張って
働いてきたのに・・・

全国で3割の病院が
医療スタッフの夏のボーナスを
引き下げざるを得なかった。


それでも悲しいことに
医療者への差別や
偏見は起こり

「医療従事者に感謝を」

ブルーインパルスが飛んでいる映像を
ニュースで観たときは
みんなして
こんな感覚に陥った。

それでも
市民に「ありがとう」と
言ってもらえたのは嬉しかったし

特に
こんな人々を目にすると

逆に感謝の言葉を
おくりたい気持ちだった・・・。

第4話−⑤ おわり



私がこの回の漫画で描きたかったのは
医療者といえども
同じ人間で
私たちと同じ生活者であるということでした。


当然ながら
私たちと同じく感染リスクがあり
日々、様々な感情に揺らされながら
生活して
自分や自分の家庭を
守っている生活者であることを
第2波でも忘れてはならないと思うのです。


取材を終え、
生活者である医療者に
「私たちができること」は
やはり日々の「行動」だと私は思いましたが
皆さんはどう思われたでしょうか?


「あの時、病院はどうなっていた?」
次回⑥回目は最終回。
10日(月)の公開予定です。