トルコ&日本の子ども達で防災を語るオンライン会・無事終了

トルコ=日本の子ども達の
オンライン交流会。
予定していた東北グループ
全2回が無事終了しました。
ホッとしました〜。
(写真はトルコの中学生の発表です)


交流会はトルコ時間で月曜朝10時から。
日本時間では日曜16時〜でした。
今回のテーマは「防災」
両国の中学生5〜6人が
自分の国の防災対策や
自分自身の被災体験などを
英語で発表し、意見交換をしました。


これは宮城県の女の子の発表資料。
日本の子ども達は
先週の1回目のオンライン交流会では
オンライン通話ツールにあまり慣れておらず
資料になる写真や現物を
手に持ってカメラに写していたのですが
なんと今回はみんな画面共有ができるように
なっていました・・・!
トルコの子達はオンライン授業期間が長く、
上手に使いこなしていたので
その姿に刺激を受けたのかもしれません。

山形県の女の子は
学校の避難訓練について
発表してくれました。
非難時に注意することは
「おはしも」。
日本では頭文字で覚えるのは
よく使われる手法ですよね。


トルコにも非難時に注意するべき行動は
教えられているそうですが
このように頭文字だけとって
覚えるということはないそうです。


「東日本大震災の時は4歳で
暗くて怖かった記憶があります」と
発表してくれた子も。


3歳で被災した仙台の男の子は
当時のことはやはり
ほとんど覚えていないそうです。
東北では最近よく言われることですが
東日本大震災の記憶がない子や
体験していない子が
だんだん増えてきたんだな・・・という
実感を持ちました。


そんな中で
過去の災害をどう伝えていくか?
次の災害のために
どう備えるか?
そろそろ新しい発想が必要になってくる
時期なのかもしれません。

トルコの中学生たち。
オブザーバーとして聴講していた
大人の関係者もたくさんいました。


このオンライン交流会は
トルコ=北海道の高校生の文化交流会から始まり
4回開催されましたが
1回目は見学者100名でスタートしたものの
回を重ねるごとにオブザーバーが増え、
昨日の最終回はなんと
500名枠になっていました(!)
そんな多勢の前で発表した
トルコ&日本の合計12名の子ども達。
発表の内容も素晴らしかったです。

これはトルコの15歳の子の発表。
トルコでは耐震構造ではない建築物が多く、
大きな地震が起こると
各階の床が抜け落ちて
崩壊する危険性があります。
そのため、地震が起こると
窓から外へ飛び降りる人もいるそうです。

実際に被災したトルコの女の子は
避難所、仮設住宅生活の体験を
発表してくれました。
この写真は1ヶ月ちょっと暮らした
仮設住宅だそうです。
赤い色が入っているけれど
日本の一般的な仮設住宅と
構造が似ていますね。


避難所の写真も見せてくれましたが
雪が降る屋外に
テントがいくつも並んでいて
見るからに寒そうでした・・・。


トルコの学校での避難訓練の様子。
地震が発生すると頭を守るのは
日本もトルコも同じですが、
トルコでは机の下にもぐらず
机の「横」にしゃがんで
頭を手でカバーするスタイルとのこと。

その他、
福島の中2の女の子から
「子ども用、ベジタリアン用、ハラル用の
非常食を作りたい」という発表が。
非常食を供給するシステムについても
既に色々と考えているそうです(!)


仙台の中1男子は非常食の紹介で
カップ麺を実際に食べて見せたり、
カセットコンロの使い方をレクチャーする
日本の女の子もいました。


現代のトルコは洪水などはあっても
津波がないので
日本の子ども達に
「地震と津波のどっちが怖い?」と
質問するトルコの子もいました。

最後は
コロナで開催を見送った東京オリンピックの
応援ソング「パプリカ」を
みんなで歌って踊りました。
「パプリカ」はトルコの子達は知らないはずですが
音源を聴いて
踊ってくれる子や
大人のオブザーバーがいました(笑)


2回を通してお手伝いさせてもらい
東北の子ども達は
学校再開の時期に重なってしまって
中には新1年生の子もいましたが
そんな状況の中
本当に頑張ったな〜と思いました。


1回目直前の夜のリハーサル
1回目の本番、
そして2回目の本番・・・と
ぐんぐん上達していった子ども達。
子どもの潜在的な力ってすごいですね。
日本の子ども達は一般的に
与えられた枠組みの中で
成長していくことが多いですが
その枠を思い切って取り払ってみると
子どもが持っている本来の力を
発揮するのではないか?ということを
改めて感じました。



トルコはコロナ対策で
子ども達の外出が
厳しく制限されてきましたが
先週から週2回
外出ができるようになったそうです。
オンライン授業は9月まで続くとのこと。
今後は子ども達の
心身の健康を保ことが
課題になってくるかと思います。


今回参加した
トルコと東北の子ども達は
これからもなんらかの方法で
交流を続けていく約束をしていました。
パンデミックが起きたことで
できなくなったことは多いけれど
こんな状況だからこそ
生み出された今回の出会い・・・。
遠く離れた国の子ども達が
互いに良い刺激を与え合いつつ
成長していってくれることを願います。


シェアする

フォローする

更新通知を受け取る