<今までのお話>
ほとんどの人が
災害ボランティア初参加という
チームメンバー10人と
初めての被災で茫然とする高齢夫婦。
何をすれば良いかわからず
みんなで頭を抱えていましたが・・・・
(※登場人物は容姿を変えて描写しています)
この時点で
この地域の
ボランティアの派遣要請は約240件。
「ボランティア待ち」の家も
まだまだ多い状況でした。
そこでボランティアの方から
家主さんに提案し
水で流され
玄関に散乱していた家具や
生活用品を
一つ一つ奥さんに確認しながら片付けて
家の中の乾燥した泥を掃き出し
集会所でもらってきた水で
玄関のタイルにこびりついた
泥を洗い流した後
水に浸かって汚れてしまたタオルで
拭きあげると
1時間半後
その玄関を見て
・・・・と
小声で呟いた家主さん。
屋外の泥かき作業に戻ると
敷地いっぱいに覆っていた汚泥が
帯状に
キレイに取り除かれた部分がありました。
その後、
チームの結束力が上がり
みんなで作業終了の挨拶をした時には
家主さんは
すっかり明るい表情になっていました。
そして
解散場所のボランティアセンターへ
向かうため
送迎バスに乗り込んだ
ボランティア達を
家主さん夫婦は
バスが見えなくなるまで
見送ってくれたのでした。
===下書き劇場vol.11終わり==
当初、「災害ボランティアのこと」は
3話くらいにまとめたかったのですが
描き始めると長くなってしまって・・・。
次の⑤が最終話です。
⑤は災害ボランティアを体験して
井上が一人の市民として気づいたこと、
感じたことをお伝えする予定です。
今週末のどちらかに公開しますので
よかったらまた読んで下さいね。