「自分の身の回りから世界の平和をつくる」ウクライナから避難されたご家族の思い

「五つ星シニアを探せ!」で描かせてもらった、
石巻在住俳優の三國裕子さんによる
ウクライナチャリティー演劇を
夫婦で拝見しました。

満席のホール。
最前列にはウクライナから石巻に避難された
2家庭の方々がいらっしゃいました。


2部制の公演は
三國さんによる
戦争をテーマにした一人芝居から。
ウクライナの現在の戦争、
そして日本の過去の戦争をリンクし
どちらも子どもを守る母を
熱演されました。
俳優歴半世紀余りの三國さん。
最初の第一声から何百人という観客を
たった1人でグイッと
芝居の世界に引き込みます。
私は演劇や映画鑑賞は
いつも一番後ろの席に座って拝見しますが
マイク無しでホール中に響き渡る迫力の声、
演技力、集中力の高さに圧倒されました。



「私たちが何をしたというの?
私たちは(戦争を防ぐために)
何をしなかったの?」
観客へ問題提起をされるかのような
劇中のセリフが今も心に残ります。



第2部ではウクライナから避難された方々や
そのご家族から
体験談や現在の思いをお聞きしました。
2つの家庭ともニュースでよく耳にする
激戦地からようやく避難されたとのこと。
車椅子のおばあちゃんもいらっしゃり、
どんなに困難だったことかと思います。


「戦争が勃発して私たちは突然、
戦争被害の当事者になり
自分の生活が『死』と隣り合わせになった。
戦争は違う民族や文化を持つ人々を
支配したい、
他者をコントロールしたいという
欲求が存在して起こるものだと思う。
その欲求は私たちの日常にもあるもの。
身近にいる違う価値観を持つ人を
尊重するという
日常の小さな平和が
世界の平和につながるのではないか。
だから皆さんには身近な人を尊重し、
命を大切にし、
自分の身の回りから
世界の平和を作るという
気持ちを持ってほしい」


『世界の平和は自分から始まる』
逆に言えば世界中の誰にとっても
この戦争は他人事ではないということ。
その意識は今、そしてこれからの社会に
最も必要なことだと感じます。

ホールのロビーには
三國さんのチャリティー公演に賛同された
声優・神谷明さんからの提供品が。
サイン入りの書籍の販売収益金も
支援金としてウクライナ国内の病院などへ
送金されるそうです。

三國さんを取り上げさせてもらった
「五つ星シニアを探せ!」を
展示してくださっていました。

(三國さん、
お気遣いありがとうございます!)

ご参考のために
公演会場の「マルホンまきあーとテラス」の
写真を少しだけご紹介。

とにかく広くて
全てが大きくて
様々な意味で一見の価値があるかも。

復興財源で建てられたこの施設。
訪れるたびに
この壮大なスケールにびっくりしますが
どんどん活用されるといいな…と
思います。

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