現場にいた生活者の感覚は
戦争をリアルに伝える
大切な手段。
宮城でも
私が育った広島でも
戦争体験談を聞かせてもらうたびに驚くのは
当時子どもだった方々の
「体験者だからこそ味わった感覚」です。
焼夷弾が降ってきた空を
「花火みたいできれい」と感じた、
14歳の巻野さん、
子どもながらに
「日本はこの戦争に勝ち目はない」と
確信していたという康男さん。
広島で被爆体験を聞かせてくれた
知人の女性は
「原爆投下の後、
焼け野原になった広島市内を
弟の手を引いて走って逃げているとき、
カボチャが焼ける甘い匂いがした」と
言っていました。
この生活者の感覚こそが
戦争をリアルに知る手段ではないかと
私は思うのです。
「子どもの頃の戦争のこと」-③は
明日公開します。