「塗り絵で知ろう」というプロジェクト

山梨大学さんから依頼を受け、
「塗り絵しながらコロナを知る」ための
イラストを制作しました。
複数の高齢者介護施設などで
使われるそうです。


山梨大学には
「山梨大学新型コロナウイルス感染症対策
学生チーム」という
プロジェクトチームがあるそうです。
この塗り絵はそのチームの発案とのこと。
「塗り絵で周知」というところが
面白い視点だな・・・と感心しました。

「こぴっと」「しろし」は甲州弁。
「馴染みを持って欲しいから」ということで
学生さん達の要望で甲州弁を使いました。


「こぴっと」は
甲州弁で「きちんと」「しっかり」の
意味だそうです。
そしてコロナウイルスの
「COVID(コビッド)」にも
かけているとか。
解説してもらって「なるほど〜!」と
思わず微笑んでしまいました。
構図も学生さんチームの
要望を活かしました。
武田信玄も学生さん達のアイデアです(笑)
塗り絵ということで
かなりデフォルメしてみました。


出来上がったものは
山梨県外の関係者にも配布されるとのことで
急遽、標準語バージョンの塗り絵も制作。
塗り絵イラストを描いたの初めてでしたが
なかなか面白い体験でした。
何よりも学生さん達の
発想の豊かさ、柔軟さが
微笑ましいやら
感心するやら。

私は昨年商業誌に描く漫画家をリタイアして
現在は「伝えたいことを
勝手に描く」という活動をしています。
今年は震災10年を漫画でまとめるための
制作活動をするつもりでした。
だから最近は、あまりご依頼を
お受けしないようにしているのですが
このプロジェクトは久々に
「やってみたい」と思うものでした。


「介護施設のおじいちゃんおばあちゃんに
コロナのことをきちんと理解して欲しい」
そんな学生さん達の思いを
イラスト制作という手段で
お手伝いできたことが嬉しかったです。


私の周りを見てみても、
高齢者の中には
正しく理解できていない方が
割といらっしゃるのでは?と思います。
言葉で説明するだけではなく
手を動かしてワークすることで
「マスクしなきゃ」
「手を洗わなきゃ」と深く知ってもらう。
とてもシンプルですが
効果的な取り組みだと思います。
この取り組みによって
多くの高齢者が
「コロナがある社会」を受け入れて下さることを
願っています。


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