「これもあれも
のっけてみようか?」
「いいんじゃない?」で
生み出された名物ラーメン。
週1回のコメンテーターとして
井上が参加させてもらっている
FNN系列「Live news イット!」の
宮城県内ニュース時間帯では
毎週金曜日に
震災被災者の今を伝える特集『ともに』が
放送されています。
今回のイラストレポは
7月29日に放送された、
東松島市野蒜(のびる)地区にある食堂
「えんまん亭」です。
東松島市の野蒜地区は
取材でよく訪問させてもらうのですが
実は井上は評判を聞いていたものの
この「えんまん亭」さんには
時間の都合などで
まだ足を踏み入れたことがありませんでした。
でもこのVTRに登場した
「海の幸ラーメン」を見てスタジオで
「絶対に行く!!」と
心に誓いました(笑)
そしてVTRで
震災後、現在の店主が
長年の間
密かに抱えていらした葛藤も
知ることができました。
その心の葛藤とは・・・?
この動画をご覧ください。
↓
いつも東松島を訪れるたびに
感じるのことなのですが
東松島って「面白いまち」なのです。
津波で多大な被害を受け、
多くの住民が亡くなった地域なのですが
震災後に生み出されたまちには
他にはないユニークな施設や
他にはないちょっと変わった取り組み、
海の景観を重視した美しい防波堤、
そして面白いアイデアを実現する人々が
たくさん存在するのです。
なぜ東松島は
他の「被災地」と違って
こんな面白いことを
実現できるのか?
あまり自由度がない仙台市民の私は
この東松島の気質が羨ましく、
そしてずっと不思議でした。
そこで東松島の住人に聞いてみると
東松島では行政が
市民の「やりたい!」という気持ちに
寄り添う方針が根付いていて
市の職員さんの中には
何かをしたいと考えている人がいたら
「どんなお手伝いができますか?」
「市として何か支援できることは?」と
積極的に関わってくれる方が
多いそうです。
まち全体にそんな安心感があるからこそ
住人は「やりたい!」と思うことを
「よし、やろう!」に変えていけるのでしょう。
東松島市全体に
「住民である自分達が街づくりの主役」という
空気が漂っているのは
そのせいなんだ・・・と納得しました。
「ラーメンにあれもこれも
入れてみようか?」
「いいんじゃない?」
そうやってまずやってみる。
「海の幸ラーメン」が生まれたきっかけとなった、
えんまん亭さんのご夫婦の会話は
東松島市の食堂だからこそ
交わされたものなのかもしれませんね。
この「海の幸ラーメン」、
材料費高騰のため
一時はメニューから消えてしまった
ことがあるそうです。
現在はどうなんでしょう・・・?
他にも「牡蠣ラーメン」などの
美味しい海鮮ラーメンがあるそうですが
近々、お店にお邪魔して
現場リサーチしてきたいと思っています。