サンドアート国内初のジャパンカップin東北2022・審査員体験

「この町に生まれて良かった」
と感じる芸術祭に。

私がサンドアートと出会ったのは
2年前、東松島にある防災教育宿泊施設
KIBOCHA(キボッチャ)でのことでした。
一目惚れして
それ以来、サンドアートおっかけになり
サンドアート愛を振りまいていたら
光栄なことに
ついに審査員を拝命しました(!)


サンドアートとの出会った東松島で
国内初のジャパンカップが開催されることも
審査員として参加させてもらうことも
サンドアートファンとして
心から嬉しくて
数日間、浮き足立っていました(笑)

初日の8時に大会開始のピストルが鳴らされ
さっそく制作に入る
11人のアーティストたち。
1日8時間×3日間
制限時間24時間で
高さ180センチの作品を一人で作り上げます。

最終日、
出来上がった作品はこちら。
(11作品のうち一部抜粋)
どの作品も力作です!

最終日の16:30は
来場のお客さんと一緒にカウントダウンし
制作終了!


その後、東松島市長、美術大教授や
芸術関連職につく方々と井上の
審査員5名で採点し、講評をまとめ
17:30から授賞式が始まりました。

僭越ながら
受賞者発表の任を頂いた井上。


ジャパンカップ2022
第3位に輝いた作品は「ラッセラー」
作者は武政さん。

第2位は「灯」
林真里さん。

そして優勝したのは・・・・

作品名「夢の創造」
保坂俊彦さん!

どの角度から見ても
細部まで練り込まれた力作です!
さすが世界チャンピオンの保坂さん。


おそらく2日目には
鑑賞に耐えるレベルの作品に
なっていたはずですが、
それでも最後まで妥協せず
最終日のカウントダウンの「ゼロ」が
会場に響く瞬間まで
コテを握ってしゃがみ込み
砂像を掘り続けていた姿に感動しました。

どの方向から見ても
圧倒されるほど緻密な描写です。

これぞプロの仕事。
圧倒、圧巻です。

世界チャンピオンであり
日本チャンピオンにもなった保坂さん。
11人の参加アーティストが選ぶ
「アーティストチョイス賞」にも
ダブル受賞されました。

おめでとうございます!

最後に・・・
このサンドアートジャパンカップは
東松島市野蒜(のびる)で毎年開催されている
「なないろの芸術祭」で催されました。


会場となった南余景公園は
震災前、住宅が立ち並び
中学校があった場所。
ここに住んでいた方々は
高台に集団移転されました。


そんな場所で毎年開催されている
「なないろの芸術祭」には
こんなキャッチフレーズが添えられています。


「アートがまちを包むこの町に
生まれてよかった」



今や「サンドアートのまち」として
知られている東松島。
「わたしが育ったまちって
サンドアートがすごかったんだよ!」
そう自慢できる子どもたちが
この町からたくさん巣立ってくれるといいな。