振り返るために描き残す漫画「石巻STORYS」公開スタートしました。

KADOKAWAのコミックサイト「Comic Walker」にて
「石巻復興マガジン・マンガッタン」で連載していた
井上の『石巻STORYS』が公開されました。


その他の執筆陣は
「クッキングパパ」の
うえやまとち先生、
「ハートカクテル」の
わたせせいぞうさんなど
ベテランの漫画家さんが勢揃いです。

この「石巻STORYS」は
石巻にある萬画館さんから
お声がけをいただき、
震災2年目くらいから描き始めた連載。
石巻から震災復興の情報を発信する雑誌として
発刊した「マンガッタン」という季刊誌で
萬画館と同じく
「漫画の力を信じよう」が
キーワードになっています。


私も
人の感情を伝えるツールとして
漫画は優れた手段であると確信しています。
新聞などの文字情報や
テレビニュースなどの動画の情報では
伝えきれない「生」の感情が
漫画ではリアルにお伝えできるのではないかと。


そんな思いで連載していた
「石巻STORYS」
この回は、石巻で被災した親子の
被災直後の様子を
取材して描かせてもらいました。
津波に襲われて逃げ遅れ、
1階がすっぽりと浸水してしまった家の
2階の部屋で
2人の子ども達とお義母さんと主人公の女性
4人が救助を待つまでの
3日半のお話です。


取材させてもらうと
とても大変な状況で
さぞ不安だっただろうな〜と
圧倒される体験談だったのですが
その中にはクスッと微笑むような
ユーモアもありました。
人間ってこんな困難な時でも
ユーモアに助けられる瞬間があるんだ
・・・ということを
この親子の取材から感じました。


その後、石巻を離れられたと聞きましたが
1歳と5歳だったこの姉弟、
現在は小学生と中学生になったでしょうか。
あの時のこと、覚えているのかな?
今、コロナという災害の
当事者になっている子ども達も
どんなことを記憶していくのでしょうか。


「漫画の力」は
伝えるためのものと考えていましたが
「振り返るために残す漫画」があっても
いいのかな・・・?と
感じています。


「石巻 STORYS」は
KADOKAWAのComic Walker
特設サイト・マンガッタン=デジタル

無料でご覧頂けます。
よかったら読んでやってくださいね。

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